朝倉病院広報誌2022秋号
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春野うららかクリニック 院長 田辺 伸子専門分野:内科、小児科、循環器内科、老年内科春野うららかクリニック/高知市春野町南ヶ丘7丁目16 TEL.088-848-0086感染予防のポイント!! インフルエンザはこの冬流行? これから秋から冬にかけて、新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が懸念されています。日本では例年12月〜3月がインフルエンザ流行のシーズンですが、この2年間は国内では流行がありませんでした。しかし日本と季節が逆で先行して冬を迎えた南半球のオーストラリアでは2022年5月以降A型インフルエンザの流行が見られました。外国人の新規入国制限が緩和され、これから年末に向けて人流も増加、行動制限も緩和され、新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザに対しても対策が必要と思われます。インフルエンザワクチン接種がスタートしました。 インフルエンザは、発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状がありますが、新型コロナウイルス感染症と、症状が似ていて区別が難しいです。今年は新型コロナウイルスワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種も可能となりました。新型コロナウイルスワクチンは引き続きインターネットかコールセンターでの予約となります。インフルエンザワクチンについては、直接クリニックにお問い合わせください。インフルエンザワクチンは13歳以上の方は原則1回、13歳未満の方は2回接種が基本です。基本的な感染予防はインフルエンザも新型コロナウイルスも一緒です! インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症に共通しているのは、いずれも主にウイルスが付着した手や物品が鼻や口に触れ、粘膜からウイルスが体内に入り込む接触感染、または咳やくしゃみなどによる飛沫を介した感染症であることです。予防については、新型コロナウイルスの感染予防と同様に、手洗い、マスク、3密をできるだけ避ける行動が有効です。新型コロナウイルスに関しては、接触、飛沫感染以外に、エアロゾル感染の可能性も指摘されています。*エアロゾル=空気中に漂う微小な粒子の総称。エアロゾル感染は病原体が含まれたエアロゾルを吸引することで起きる感染。春野うららかクリニック通信

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